不採用お祈りメールの正しい書き方と印象を良くするポイント|“また応募したい”と思われる企業へ

不採用お祈りメールのイメージ

採用活動の中で避けて通れないのが「不採用通知」、いわゆるお祈りメールです。 しかし、このメールの内容や送信タイミング次第で、候補者の企業への印象は大きく変わります。 機械的な文面を送るだけでは、応募者の気持ちを損ね、企業ブランドを傷つける可能性もあります。

この記事では、不採用お祈りメールの正しい書き方と、候補者の心に残る“誠実な対応”の方法を、テンプレート付きで解説します。

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目次

「お祈りメール」とは?

お祈りメールとは

「お祈りメール」とは、採用選考において不採用となった応募者へ結果を通知するメールの俗称です。 文末に「今後のご活躍をお祈り申し上げます」と書かれていることから、この名で呼ばれています。

多くの企業が定型文を使って一斉送信していますが、受け取る側にとっては大きな落胆の瞬間。 だからこそ、その一通が「信頼を残すもの」か「失望を残すもの」かが、企業イメージを左右します。

お祈りメールが企業ブランドに与える影響

不採用通知と企業ブランド

お祈りメールは単なる「通知」ではなく、企業の姿勢を伝えるメッセージです。

  • 応募者は体験を共有する:SNSや口コミサイトでの評価に直結。
  • 丁寧な対応は信頼を残す:「今回は縁がなかったが、また応募したい」と感じてもらえる。
  • 再応募・紹介につながる:不採用者が将来の採用候補や推薦者になることも。

特に採用市場が透明化した今、「お祈りメールの質」は企業ブランディングの一部になっています。

不採用お祈りメールの基本構成

お祈りメールの書き方

お祈りメールを作成する際は、以下の4つの構成を意識することが大切です。

  1. ① 感謝:応募・選考への協力に対して感謝を伝える。
  2. ② 結果の明示:「慎重に検討した結果、ご期待に沿えない結果となりました」と明確に。
  3. ③ 理由・背景(任意):求める要件や選考基準に照らした簡潔な説明。
  4. ④ 今後へのエール:「ご活躍をお祈り申し上げます」や「またお話できる日を楽しみにしています」など前向きな言葉で締める。

印象の良い不採用お祈りメールのテンプレート

ここでは、企業のトーンに合わせて使える3つのテンプレートを紹介します。

① 一般的で誠実な文面

件名:選考結果のご連絡(株式会社〇〇)

〇〇様

このたびは弊社の求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。

慎重に選考を進めました結果、誠に残念ながら今回はご期待に沿うことができませんでした。
ご応募いただいたこと、またお時間を割いていただいたことに心より感謝申し上げます。

〇〇様のこれからのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今後ともご縁がございましたら、ぜひお話できれば幸いです。

株式会社〇〇  
採用担当 □□

② スタートアップ・ベンチャー企業向け(カジュアル寄り)

件名:【選考結果のご案内】株式会社〇〇

〇〇様

このたびは弊社の選考にご参加いただき、ありがとうございました!

お会いできたこと、そしてお話を通して〇〇様の情熱を感じられたことを嬉しく思います。
今回は募集ポジションとのタイミングが合わず見送りとさせていただきましたが、
今後、また新しいポジションでご一緒できる日を楽しみにしています。

〇〇様の今後のご活躍をお祈りしております。

株式会社〇〇  
採用チーム一同

③ 再応募を促す未来志向型

件名:選考結果のご連絡(株式会社〇〇)

〇〇様

このたびは弊社にご応募いただき誠にありがとうございました。
選考の結果、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。

〇〇様のご経験や価値観は弊社の理念と非常に近く、今回はタイミングの問題による見送りでございます。
今後新たなポジションが生まれた際には、改めてご連絡を差し上げたく存じます。

引き続きご関心をお寄せいただければ幸いです。
〇〇様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

株式会社〇〇  
採用担当 □□

お祈りメールを“終わり”にしない工夫

お祈りメール後のフォロー

お祈りメールを単なる“通知”で終わらせず、企業との関係を続ける仕組みに変えることがポイントです。

  • ① 不採用者データをCRMで管理:タレントプールとして登録し、将来的に再アプローチ。
  • ② 半年後のフォローアップ:新規ポジションや企業ニュースを案内するメールを送信。
  • ③ 他社紹介(キャリアリレー):自社で採用できなかった人材を他社に紹介し、紹介料を得る仕組み。

こうしたアプローチにより、不採用者が「将来的な候補者」や「企業のファン」になる可能性が高まります。

お祈りメール作成時の注意点

  1. 1. 返信不要を明記する:応募者が返信に迷わないように、「本メールへの返信は不要です」と記載。
  2. 2. 感情的な表現を避ける:「残念」「申し訳ない」などは控えめに、前向きなトーンを意識。
  3. 3. 誤送信・宛名ミス防止:候補者名や件名を必ずダブルチェック。

まとめ:お祈りメールは“信頼を残す最後の一手”

お祈りメールで信頼を残す

お祈りメールは、採用活動の締めくくりでありながら、企業の印象を決定づける最終メッセージです。 形式的に済ませるのではなく、「この人と出会えたことへの感謝」を込めることで、不採用でも好印象を残せます。

さらに、不採用者をCRMで管理し、再アプローチやキャリアリレーを通じて関係を継続すれば、採用ROIを高めながらブランド価値も上げることが可能です。

お祈りメールを“断り”ではなく“約束”に。 その一通が、企業の未来を変えるきっかけになります。

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