お祈りメールを「採用ブランド強化の武器」に変える新発想|キャリアリレー活用法

お祈りメールを「採用ブランド強化の武器」に変える新発想|キャリアリレー活用法
「このたびはご応募ありがとうございましたが、今回はご期待に添えませんでした。」
多くの企業が使うこの定型文。応募者にとっては単なる不採用通知であり、企業にとっても「採用活動の終わり」を意味するメールです。
しかし、ここにこそ「採用ブランドを強化する余地」があります。単なる不採用通知を「信頼をつなぐ仕組み」に変えることができれば、企業はコストをかけずに新たな採用接点を得られます。
お祈りメールがブランド価値を下げる理由
不採用通知の印象は、応募者に強く残ります。
「返信がなかった」「テンプレ感が強い」「努力が評価されなかった気がする」――。このような感情がSNSや口コミに広がると、企業の採用ブランドにマイナスの影響を与えます。
採用活動は「採用者を選ぶ場」ではなく「ブランドを発信する場」でもあります。不採用者の体験を軽視すれば、将来の応募者や顧客に見えない損失が生まれます。
キャリアリレーとは
キャリアリレーは、企業が不採用者10人を人材紹介会社に紹介すると、1人分の採用支援を無料で受けられる新しい仕組みです。
企業側は専用のお祈りメールテンプレートに1行URLを追記するだけ。応募者がクリックすれば、紹介会社がキャリア支援を引き継ぎます。企業は手間をかけずに応募者へ誠実な出口を提供でき、同時に次回採用のコストを抑えられます。
仕組みの流れ
- 企業がキャリアリレーに登録する。
- お祈りメールに専用URLを貼る。
- 応募者がクリックし、キャリア支援を受ける。
- 10人が登録されると、企業に1人分の無料紹介枠が発生。
お祈りメールが「価値提供の瞬間」に変わる
この仕組みでは、不採用通知が単なる終わりではなく「応募者への次のチャンスの提供」になります。
応募者は「見放された」と感じる代わりに、「次の挑戦へ背中を押された」と受け止めるようになります。
結果として、応募者が企業を信頼し、ポジティブな印象をSNSや口コミで共有する流れが生まれます。これは、長期的に採用ブランドを強化する重要な接点です。
企業のメリット
第一に、採用コストが削減されます。不採用者10人の紹介で、1名分の紹介費が無料になるため、実質的な採用費単価が下がります。
第二に、企業ブランドの印象が改善されます。応募者対応に誠実さが加わることで、採用口コミサイトなどにおける評価が高まり、今後の応募率にも好影響を与えます。
第三に、CSR(社会的責任)としての価値も生まれます。不採用者のキャリア支援に関わることで、企業は社会的意義を持った採用活動を実現できます。
お祈りメールの改善例
以下は、キャリアリレーと連携したお祈りメールの例です。
件名:選考結果のご連絡(株式会社〇〇)
〇〇様
このたびは弊社にご応募いただき、誠にありがとうございました。
慎重に選考を進めさせていただきましたが、今回はご期待に添えない結果となりました。
しかし、〇〇様のこれまでのご経験や意欲は素晴らしく、
他社で活躍される可能性が十分にあると感じております。
つきましては、弊社が提携しているキャリア支援サービス
「キャリアリレー」をご案内いたします。
▶ ご登録はこちら(※無料):<a href="https://careerrelay.jp">https://careerrelay.jp</a>
キャリアリレーでは、弊社からご紹介を受けた方限定で
専任アドバイザーによる転職・キャリア相談を無料で受けられます。
今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
株式会社〇〇
人事部 採用担当
このように「不採用の理由」ではなく「次への支援」を添えるだけで、企業の印象は大きく変わります。
採用ブランドとキャリア支援を両立させる時代へ
採用市場が流動化し、求職者の声がSNSで可視化される今、「誰を採ったか」以上に「どう断ったか」が問われます。
キャリアリレーを使えば、企業はほぼゼロの手間で応募者に価値を提供しながら、採用コストを削減できます。不採用者を単なる「データ」ではなく、「未来のパートナー候補」として扱う企業が、これからの時代に選ばれます。
まとめ
お祈りメールは終わりではなく、ブランドの始まりにできる。
キャリアリレーを活用すれば、応募者との関係を誠実に結びながら、自社の採用力を高めるサイクルを築けます。
「不採用=損失」から「不採用=資産」へ。
それが、これからの採用活動の新しいかたちです。

