キャリアリレー×採用DX事例|不採用者を活用して採用革新を実現した企業の取り組み

採用活動における課題として「母集団が十分でない」「応募数は出せているが採用単価が高い」「不採用者との関係を次に活かせていない」といった声が多く聞かれます。こうした中、採用プロセスを単なる“発掘・面接・採用”の流れから、「循環型の採用チャネル」として再設計する動きが出てきており、まさにその起点となるのが キャリアリレー という仕組みです。
この仕組みでは、企業が不採用とした候補者10人を人材紹介会社に紹介することで、企業側に1人の無料紹介枠が付与されるという設計。少ない手間で導入できる点も大きな特徴です。今回は、キャリアリレーを採用DXの一環として導入し、成果を出している企業の事例を3社に絞って紹介します。
事例①:ITベンチャーA社 — 採用コスト削減+ブランド向上を同時に実現
A社はITベンチャー企業で、スタートアップという特性ゆえに採用コストを最小化しつつ、ブランドとして「選ばれる企業」でありたいという強い意志がありました。そこで採用DXの一環としてキャリアリレーを導入。
導入方法としては、お祈りメールの文面を改め、選考で不採用となった候補者に対して「紹介登録できます」というリンクを貼るだけ。専用の紹介登録フォームを人材紹介会社と共に設計し、自動的に不採用者を「紹介候補」リストに転換する運用にしました。
その結果、半年で **3名の無料紹介枠** を獲得。さらに、SNS上で「面接落ちたけど対応が丁寧だった」「次につながる会社だと思った」といったポジティブなコメントが増え、企業のブランディング改善にもつながったという報告があります。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
このA社の取り組みから学べるポイントは、「不採用通知をただ送るだけで終わらせず、その先に“紹介登録という動線”をプラスしたこと」「ブランド向上という非定量効果を見据えている点」です。
事例②:地方小売業B社 — 応募数150%増を実現した母集団強化モデル
B社は地方エリアでの採用が難航しており、応募数自体が少ないことが大きな課題でした。そこで、採用DXとしてキャリアリレーを活用。選考結果を断る段階で「もしよろしければ、紹介登録プロセスを通じて別の機会をご案内できます」という一文を添えることで、不採用者を未来の応募者/紹介者候補として捉える運用にシフトしました。
導入後、翌年には応募数が前年同期比で **150%増** という成果が報告されています。これは純粋な応募数増だけでなく、「ブランドとして応募者に好意的に受け止められた結果」だとB社は分析しています。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
このB社の事例からは、「地方・母集団形成が難しい環境でも、紹介登録という仕組みで応募数の底上げが可能」「候補者体験改善が応募数拡大に直結する可能性がある」という示唆が得られます。
事例③:人材サービスC社 — 採用DXの“見える化”を達成し採用単価28%削減
C社は人材サービスを主軸とする企業であり、自社でも採用DXを先行的に推進していました。キャリアリレーを採用チャネルの一つとして位置づけ、不採用者データを自動で紹介候補リストに連携するシステムを構築しました。
この取り組みによって、同社は採用単価を平均約 **28%削減** したと報告されています。さらに、ROI(投資対効果)も明確に可視化できるようになり、経営層にも「紹介登録を含む不採用者資産化モデル」が納得され、採用予算の増額につながったとのこと。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}
このC社の事例のポイントは、「システム連携によって不採用者データを“放置せず”自動的に紹介チャネルに転換している」「定量的な成果(採用単価削減)が明らかで、採用DXの文脈でも説得力がある」という点です。
なぜキャリアリレーは採用DXと相性が良いのか?
上記の事例を見て分かるように、キャリアリレーが採用DXとして機能する理由は主に以下の通りです:
- データ活用の仕組み化:不採用者という“埋もれがちなデータ”を紹介登録という形で活用し、母集団・紹介チャネルとして再構築できる。
- 手間の少ない導入:お祈りメールにリンクを貼るだけで始められるため、DX化にありがちな大規模なシステム改修や労力を必要とせず、スモールスタートが可能。
- 候補者体験(CX)改善が図れる:不採用段階での対応が丁寧で次のステップを提示する企業姿勢になり、応募者・候補者からのブランド評価が上がる。
- 採用コスト削減・ROI可視化:無料紹介枠取得という具体的な仕組みを通じて、採用単価削減・予算効率化が分かりやすく達成できる。
これらの要素が揃っていることから、キャリアリレーは単なる採用施策ではなく「採用DXを実現するチャネル」として多くの企業で注目され始めています。
導入時に押さえておきたい“DX視点”のチェックポイント
事例をふまたうえで、採用DXとしてキャリアリレーを活用する際には以下の視点も忘れずに押さえておきましょう。
- デジタル連携・自動化:不採用→紹介登録の導線をできるだけ自動化し、手動処理や転記ミスを減らす。
- データ可視化・ダッシュボード化:登録数、紹介枠取得数、採用数、採用単価削減率といった指標を定期的に確認できるようにしておく。
- 候補者体験のUX最適化:登録フォームの簡潔化、リンククリックから登録完了までの導線設計、モバイル対応などUX面も設計する。
- ステークホルダー巻き込み:人事だけでなく紹介会社・情報システム・採用広報など複数部門が関与し、DXという観点で横断的に運用する。
まとめ|キャリアリレーで採用DXを一歩進める
今回ご紹介した3社の事例に共通しているのは、「不採用者を捨てず活かす」というマインドセットと、それを「紹介登録という動線+無料紹介枠」という明確な仕組みに落とし込んでいる点です。これにより、採用コスト削減・応募数増・ブランド向上といった複数の効果が同時に実現されています。
採用DXを推進するには、最新のテクノロジーを導入することもひとつの手ですが、まずは“手元の不採用者データや母集団構築の仕組み”を見直すことも非常に有効です。キャリアリレーは、まさにその入口として機能する可能性を持っています。
もし、キャリアリレー導入を検討される場合は、まず自社の不採用通知フロー・お祈りメール文面・登録導線・KPI設計をこの機会に見直してみることをおすすめします。

